不自由さやストレスを感じやすい看護師ならではの実情

家事・育児をしながら働く看護師の多くが、仕事との両方に苦労しています。特に看護師という職業は、仕事柄責任が伴い、勤務時間もまちまちになってしまいます。そのため、結婚後に今までどおりに働けないことにストレスを感じる看護師は非常に多いのです。

そんな看護師の苦労の原因として大きいのが、やむを得ない残業が発生することです。患者さんの症状は人によって異なり、容態急変の状態になればそちらが最優先となります。緊急外来を受け付けている病院になれば、そうした緊急事態に遭遇することは少なくありません。人の命を救う現場であれば、どうしても患者さん中心の生活になってしまうのです。そこに、家事・育児の仕事が入り込めば、こまめな調整が必要となり、不自由さを感じやすくなります。

特に女性が結婚し、配偶者と共同生活をして、妊娠・出産と進んでいく場合、自分のために使える時間は本当に減っていきます。子どもがまだ小さい時は、ほぼ子どもの側にいるような生活になるものです。それに対してストレスを感じる人も少なくないでしょう。

こうした不自由さや、自分の時間に関する悩みを軽減するためには、自分の内側をみつめる時間を取る必要があります。「忙しい中で時間を取るのは難しい」という声もあるかもしれませんが、自分のブレない軸をつくり、今後の目標を見据えるのは第一事項といっても過言ではありません。1日15分だけでも良いので時間を取り、自分を客観視してどうすれば生きやすくなるのかを考えてみましょう。その積み重ねが、未来を変えていきます。

これまで日本という国は、仕事中心の生き方が当たり前とされてきました。しかし現代では考え方が変わり、仕事は個人の生活を豊かにするためのものだという意識が浸透してきています。こうした在り方は、人が幸せに生きる上でとても大切です。「人生のために仕事をする」ということを念頭に置き、自分にとって理想的な働き方とは何かを考えてみましょう。